キリッと「すっきり薬草」系

西洋では昔馴染みの辛口ハーブなどを蒸留したエッセンシャルオイル。
パッと香り立ちガツンとくる」匂いは、「気付け」や風邪その他邪気払いなどに重宝されていたようす。

主な作用:殺菌浄化・解毒・解熱・抗炎症・鎮痛・去痰・頭脳明晰 ※刺激が強いので肌や体の弱っている人は注意

ペパーミント(セイヨウハッカ) Mentha piperita
歯磨き粉!シップ!etc.etc. 身近な香りだが取扱注意。
強い清涼感が、雑多なものを払いのけ、ぶれたフォーカスをクリアにしてくれそう。

ジュニパーベリー(セイヨウネズノミ) Juniperus communis
スパイシーでみずみずしい個性ある青菜のような匂いは、「春菊?」
どこか美味しそうで、やる気や元気が出そうな香り。
ブレンドのとき、酸味の強い花の支えや、柑橘とグリーンの橋渡しなどにも向きます。

サイプレス(イタリアイトスギ) Cupressus sempervirens
針葉樹特有の、虫もウィルスも雑念も消し飛びそうな「カツーン」としたスパイシーングリーン。
気を引き締めたり、腹を決めて頑張りたいときの助けになりそうな香り。

ローズマリー(迷迭香/万年郎) Rosmarinus officinalis
のど飴!コリトール!etc.etc. 原液はうっかりできない刺激感。
しかし最適濃度なら、とても爽やかでどこかあたたかなヨーロッパの高地をイメージさせるようなグリーンに。
寝ぼけ眼も、萎えた心身もシャキリさせてくれそうな香り。
※カンファー成分の多いCT1は「カツ」を入れるのに向き、シネオール成分の多いCT2のほうがあたりが柔らかく色々使えます。

ユーカリオーストラリア(ユーカリラディアータ) Eucalyptus radiata
ヴィックスヴェボラップ!タイガーバーム!コアラの主食!etc.etc.
甘味酸味辛みのバランスが取れた、清涼感のある治療薬的匂い。
安心して気持ちよく癒され元気になれる感じ。
後から際立つ酸味が、柑橘系精油との繋ぎ役に重宝。

ティートゥリー Melaleuca alternifolia
スモーキーなウッディグリーン。森林浴のイメージ。
木漏れ日と湿気を帯びた清浄なる空気に含まれた、植物や土の香りを吸い込めば、
体の内からクリーンになる、そんな香り。

ローズウッドAniba roseodora
東洋で「紫檀」と呼ばれ珍重された木材を蒸留したエッセンシャルオイル。
甘さを含んだ透明なスパイシーウッディ。
浄化力の強い薬的なトーンを、軽やかな女性性が包み込む。ハートの伴ったケアのイメージ。
似たような「透明な癒し」系、カモミールローマン、フランキンセンスとの間で使い分けたい。

穏やかに「しみる薬草」系

同じく、西洋では昔馴染みのハーブ類を蒸留したエッセンシャルオイル。
こちらは主に「癒し系」として使用されていたようす。

主な作用:鎮痛・鎮静・鎮痙(緊張緩和)・駆風(腹部のハリ緩和)

アンジェリカルートAngelica archangelica
からっと晴れた青空から露草しげる大地まで、自然を丸ごと孕んだような、
軽やかな明度の高いグリーンの香り。
モネやルノワールが描く自然の明るく気持ちの良い空気感を感じられそう。

フランキンセンス(オリバナム/乳香)  Boswellia carterii
古代より珍重された香料樹脂を蒸留したエッセンシャルオイル。
キラキラと透明なスパイシーさの奥に、樹木系特有の温かさが潜む。
光を帯びた湧水が焦燥を静かに洗うように、無意識にままならない心をとらえてくる香り。

カモミールローマン(カモマイル/カミツレ)  Authemis nobilis
封を切りたての原液は、たくましく熟れた匂い。
しかし最適濃度なら、慰めすら感じる優しい水っ気を湛える。
どうにもエネルギーを欠くような、メランコリックな気分のときに寄り添ってくれるような香り。
赤ちゃんに使えるくらい安全といわれていますが、キク科植物アレルギー(ブタクサ他)の人は注意

カモミールジャーマンMatricaria recxutita CT bisabolol
重く拡散する青みがかったスモーキーなビターチョコレート臭。ヤロウブルーを厳格にしたような香り。
北欧の、シルバーグレイの霧を含んだ緑濃い大気の、幻想的な匂いを感じられそう。

フレッシュ「シトラス」系 虫よけハーブ「レモン風味」系
アロマの定番「ラベンダー」 薫り高い「お花」系
女性にやさしい「ウェットなグリーン」系 女性のミカタ「濃厚オリエンタル」系
ヨードチンキ的「薬草&樹脂」系 芯から落ち着く「樹木」系


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